富山電気ビルデイング
間違ってはいけません。富山電気ビルデイング(普通の大きさのイ)です。
元々日本海電業(北陸電力の前身)の本社があったビルで富山県内有数の古さを誇ります。(昭和11年完成)石造りの建物は富山市中心部を焼き尽くした富山空襲(昭和20年8月1日未明)の劫火にも耐えその姿を残しています。(5階の窓から火が入り内部は焼失したようですが…)基本的にはテナントが入るビルで3階にはホテルがありました。その他レストランや理容室が営業していました。(これは現在も営業中)
現在の本館にあたるのがその時建てられた建物で、その他に新館、第二新館、別館がありさながら迷路の様相を呈しています。
上部階で新館から本館に移動すると自分のいた階と異なる階数表示になっていることに驚き幻惑されることでしょう。なんという迷宮。アイデンティティの喪失まで想起させる現代の魔窟。それが富山電気ビルデイングなのです。